「このアイス、美味しい」と感じるとき、私たちは甘さだけを味わっているわけではありません。香り、冷たさ、舌に触れたときのなめらかさ。いくつもの感覚が重なって、そのひと口の印象をつくっています。
それを知ると、いつもの食べ物の「好きなところ」が、少し具体的に見えてきます。
「味」と「風味」は、少し違う
米国立衛生研究所のNIDCDは、甘味・酸味・苦味・塩味・うま味といった味に、香り、温度、食感などが組み合わさって、風味を感じると説明しています。
例えば、バニラらしさを感じる香りと、甘いと感じる味は、同じものではありません。「甘い」と「バニラの香りがする」を分けて考えると、自分が何を楽しんでいるのかがわかりやすくなります。
出典:NIDCD「Taste Disorders」― How does your sense of taste work?
ひと口を、三つの言葉で見てみる
| 目を向けるところ | 感じ方の例 |
|---|---|
| 味 | 甘さ、酸味、ほろ苦さ |
| 香り | バニラ、カカオ、ミルクを思わせる香り |
| 食感 | なめらか、軽い、粒の食感がある |
次にアイスを食べるときは、この中からひとつだけ選んでみてください。
最初は香りに、次は口どけに、もうひと口は食感に目を向ける。「甘い」だけで終わっていた感想に、「香りが好き」「このなめらかさが好き」という言葉が加わるかもしれません。全部を分析する必要はなく、食べる楽しみが増える範囲で。
海外の食トレンドでも、「食感」がひとつのテーマに
米国のスーパーマーケット、Whole Foods Marketは、2025年に向けた食のトレンド予測で「Crunch(カリッとした食感)」を取り上げました。グラノーラやナッツだけでなく、デザートにも食感を加える動きを紹介しています。
参考:Whole Foods Market「Top 10 Food Trends in 2025」― Crunch: Texture of the Moment(2026年10月6日確認)
この話から私が面白いと思うのは、食べ物を選ぶ言葉が「何味か」から、「どんな食感か」に広がることです。チョコレート味が好きでも、とろりとしたものを選びたい日と、粒の食感を楽しみたい日がある。自分の好みを知る入口が、もうひとつ増えます。
例えば、なめらかなアイスに、好みのグラノーラを少し添えてみる。そのままのひと口と、添えたひと口を比べると、味を大きく変えなくても、食べる印象が変わることに気づくかもしれません。
SWANが、口どけまで大切にする理由
SWANでは、アイスクリームとしての美味しさを、味わいと口どけの両方で考えています。リッチバニラミルクには有機バニラ、カカオニブチョコレートにはBean to Barチョコレートと有機カカオニブを使っています。
ふたつのフレーバーを比べるときも、甘さだけでなく、香りや粒の食感に目を向けてみてください。
「好き」を知ると、選ぶ楽しみが増える
なめらかな口どけが好きなのか、食感のあるものが好きなのか。香りを楽しみたいのか、ミルクのコクを楽しみたいのか。
自分の好みを言葉にできると、次に食べたいものを選ぶ楽しみも広がります。美味しさを知ることが、毎日の食の小さな楽しみにつながったら嬉しいです。