たんぱく質って、どうして大切?

たんぱく質は、筋肉をつけたい人だけに必要なものではありません。身体の組織や、身体の中で働く酵素などの材料になる、毎日の食事で欠かせない栄養素です。

そう聞くと、「ちゃんと摂れているかな」と気になるかもしれません。今回は、たんぱく質の役割を知ったうえで、いつもの食卓でどう考えたらよいかをお話しします。

筋肉だけでなく、身体のあちこちで働いている

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、たんぱく質は筋肉・臓器・皮膚・毛髪などを構成し、ホルモン・酵素・抗体などにも関わる栄養素と説明されています。

食べたたんぱく質が、そのまま筋肉になるわけではありません。消化・吸収の過程でアミノ酸などに分解され、身体に必要なたんぱく質をつくる材料として使われます。身体のたんぱく質は合成と分解を繰り返しているため、食事から補う必要があります。

これは「たくさん食べれば肌や髪がよくなる」という意味ではなく、食べることが日々の身体を支えている、という話です。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「たんぱく質」/「日本人の食事摂取基準(2025年版)」たんぱく質・基本的事項(2026年10月13日確認)

Whole Foodsが紹介した、食事の中で楽しむたんぱく質

米国のWhole Foods Marketは、2025年に向けた食のトレンド予測で「Protein Power-Up」を取り上げました。パウダーやバーに加え、食事やおやつの食品からたんぱく質を取り入れる動きです。具体例には、カッテージチーズ、卵を使ったエッグバイツ、スモークサーモンのひと口サイズの商品などが挙げられています。

これは同社による食トレンドの予測で、たんぱく質を増やすほど健康になるという医学的な結論ではありません。面白いのは、「どの栄養素を摂るか」が、「どんな料理なら楽しんで食べられるか」という話にも広がっているところです。

卵なら、ゆで卵が好きなのか、ふわっとした卵料理が好きなのか。大豆製品なら、冷奴に薬味を添えたいのか、納豆をごはんと食べたいのか。同じたんぱく質を含む食材でも、楽しみ方はいろいろあります。

参考:Whole Foods Market「Top 10 Food Trend Predictions for 2025」― Protein Power-Up(対象年:2025年/2026年10月13日確認)

食卓では、「主菜は何かな?」から考えてみる

農林水産省の「食事バランスガイド」では、肉・魚・卵・大豆製品などを使った料理を、たんぱく質の供給源となる「主菜」としています。献立を考えるときは、ごはんやパンなどの主食、野菜などの副菜と合わせて、この主菜にも目を向けてみてください。

例えば、いつもの食事をこんなふうに組み立てられます。

卵を添えたトーストと野菜を組み合わせた食卓のイラスト
献立のイメージ。食事の量や必要な栄養を指定するものではありません。
食べたいもの 組み合わせの例
トースト 卵料理と、トマトや葉物のサラダを添える。
ごはん 納豆や焼き魚と、野菜のおかずを合わせる。
麺料理 豆腐・卵・肉・魚など、好みの具と野菜を使う。

どれも献立の一例です。この組み合わせだけで必要な栄養がすべて揃うわけではありません。量や組み合わせは、一日の食事全体や食欲に合わせて考えていきます。

参考:農林水産省「『何を』『どれだけ』材料と料理区分」(2026年10月13日確認)

「たんぱく質入り」だけで、食事全体を決めない

食品のパッケージには「たんぱく質入り」「高たんぱく」などの言葉が並びます。それは選ぶときの情報のひとつですが、その表示だけで、その日の食事に必要なものが全部わかるわけではありません。

たんぱく質を意識しながら、ごはんやパン、野菜、果物なども食卓に。農林水産省の食事バランスガイドも、ひとつの料理グループに偏らず、全体のバランスを見ることを伝えています。

必要なたんぱく質の量は、年齢や身体の状態などによって異なります。量を確認したいときは、日本人の食事摂取基準(2025年版)を参考に。食事制限がある方は、医師や管理栄養士からの個別の案内に沿ってください。

知ることが、食べる楽しみにもつながったら

身体に必要なものを知ると、食べ物を選ぶ視点が増えます。そこに「おいしい」「これが好き」という自分の感覚も、一緒に置いておきたいと思います。

SWANが大切にしているのも、食べる楽しみと、身体を大切にすることを両方楽しめる選択です。

明日の朝は、好きな卵料理にする。ごはんには、いつもの納豆を合わせる。知ったことを、食べたいものから試してみる。そんな始め方もいいですね。

関連記事:「おいしい」は、味だけで決まらない。香りと食感を楽しむ話。

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